新卒者の就職難と言われる昨今ですがニュース等で取り上げるのは大卒者の就職難についてのみが大きく報道されておりますが、はたして本当に新卒就職難なのでしょうか?
文部科学省の調べでは、大卒就職率は平成23年3月卒で61.6%と6割台に低迷しているものの、専門学校卒の就職率は75.4%と安定して高い傾向が見られています。
■参照
採用をする企業側のニーズとしては若い人材で、なおかつ有資格者などの即戦力となりうる人材を希望している傾向があり、単に学歴偏重という参考基準から変化していることがわかります。
この専門学校の就職率はあくまで平均であり、医療分野などの専門学校では求人倍率(学生数に対する求人の割合)が24倍を越える学校まであり、まさに引く手あまたの現状になっております。
その為か大学に通いながら資格取得の為にダブルスクールを行うという学生さえもいるほどです。
確かに学歴というものは個人のステータスとはなりますが、仕事の現場では学歴だけではアドバンテージにはならず、資格や専門知識知識を有しているほうが就職には俄然有利になっています。
学校を卒業したあとにどの仕事につきたいかがはっきりしている方である場合、大学に進学するよりは専門学校にて専修教育を受け、資格を取得したほうが遥かに近道になっています。
大卒者の就職難がこれほどまで騒がれるのは、学歴偏向社会の中で育ってきた人々によって大げさに語られている側面があるようです、「学歴よりも資格」が重視される最近の現状から専門学校の存在価値がまた注目されています。
つきたい仕事、将来なりたい職業が決まっている方であれば、大学に通い就職後に使わない知識までを学ぶよりは、即仕事で役立つスキルを早く身につけたいと思うはずです。
また専門学校の場合は大学と違い一般教養がないぶん、その科目に集中して勉強ができるというメリットがあります。
また仕事に必要となる資格を在学中に取得できるというのは、就職活動にしても、就業後の面からみても非常に大きなメリットになります。
各種専門学校ではこのように資格取得を目的とした授業が多く組み込まれています。
このため、したい仕事なりたい職業に就くための最短距離をいきたい人にとっては、専門学校は最適な修学先です。
専門学校のカテゴリーによりますが、医療関連の専門学校に進学したい方などには将来就職を前提とした奨学金制度を出している企業があります。
これにより学生の出費負担を減らしつつ、就職先の確定もできるため、多くの学生がこれを利用して資格取得にあたっています。
また企業の人材確保を目的とした、母体企業が開設している専門学校もこれら奨学金制度があることが多いため、費用負担が少なく尚且つ就職についても大きなアドバンテージを有した状態で修学できるというメリットがあります。